新型コロナウイルス”新型“って?

“新型”と言えば…
2009年の春「新型インフルエンザ」が大流行したのはまだ記憶に新しいことかと思います。
多くの人が一度は感染したことのある風邪を重症化させるウイルス
のようにイメージが定着していますが、
2009年に初めて発見された新型インフルエンザは、
従来から流行していた季節性インフルエンザに感染して免疫を持っている人ですらも感染してしまう、
いわば進化型インフルエンザのようなもので
感染後に肺炎を患う人など多くの人がこの新型インフルエンザによって亡くなりました。
コロナウイルス
従来のウイルスがあって新しいものが発見されて「新型」と称されるのであれば、
現在、世界的に大流行している新型コロナウイルスにも従来のウイルスが存在しているのでしょうか。
実はこのコロナウイルスもインフルエンザ同様に
過去に発見されたウイルスが存在していました。
コロナウイルス自体が発見されたのは
1960年代の事で、
新型コロナウイルスが発見される以前までに
人に蔓延している4種類のコロナウイルスの存在が明らかになっていました。
症状は風邪と変わらないとされていて、
ピーク時である冬季は、
風邪と診断された人の35%が従来のコロナウイルスに感染しているとまで言われていました。
その他に
2種類のコロナウイルスが確認されており、
1つはコウモリから人に感染し、重症肺炎を引き起こすもの。
もう1つはヒトコブラクダに感染するものですが種を超えて人が感染した場合はこちらも同様に
重症肺炎を引き起こすとされているものがあります。
(6種のコロナウイルスに関しての詳細はこちら)
新型コロナウイルス

新型コロナウイルスは2019年に
コウモリの個体群の中から中国の武漢で発見されました。
しかしなぜコウモリから人に感染したのか
という明確な原因は今でも判明しておらず、
多くの研究機関が謎を解明すべく解析を進めている段階です。
この新型コロナウイルスで厄介な点は、
多くの場合症状が出ずに気が付かずに人から人に感染してしまうこと、そしていつ誰が重症化するのかがわからないところです。
芸能界でも誰もが知っている志村けんさんをはじめとした
多くの著名人が新型コロナウイルスによって帰らぬ人となっています。
若者世代でも発症した24%の人が嗅覚障害や味覚障害の後遺症を訴え、
中には脱毛症状を訴える人も多数いるようです。
どこにも出かけていないから大丈夫、人と接触していないから大丈夫とは言い切れません。
近頃の研究結果によると配達の際の梱包材に菌が付着していたり、
衣類にも菌が付着していたりと、
想像できる感染源を超えた所からの
感染の可能性が考えられる
と言われているようです。
新型コロナウイルスに感染していても多くの場合が無症状であるということは、
もしかしたら今これを見てくださっているあなたも、今これを書いている私も感染している可能性があるという事です。
ご自身の感染確認やご家族の安全確認のために一度抗原検査キットで確かめてみるのはいかがですか。